著者:前田哲男
出版社:凱風社
定価:4500円+税
旧日本軍が中国・重慶への計画的・無差別的な爆撃をした事実。このことを知る日本人はどれくらいいるだろうか?歴史的に有名な事実の陰で戦争という名を借りた残虐な行為が行われた事実を私達日本人はもっと知らなければならない。
戦時中、世界中で沢山の戦略的爆撃が行われた。その中にはもちろん広島・長崎の原爆投下がある。広島・長崎に原爆が投下されたのは、他国が戦略的に優れていたからだけではない。日本が先立って爆撃をしていたしっぺ返しとも言える。語弊があるかもしれないが、やり返されても当然の事を戦時中日本人は行ってきたとも言えるからだ。
本書の重慶爆撃の詳細を読んで、私は同じ日本人が行った行為について大変ショックを受けた。本来戦争とは交戦者同士の戦いであり、非交戦者である民間人を殺戮する事ではないはずだ。日本軍の重慶爆撃は交戦者と非交戦者の境界を無くしてしまった点において後々の広島・長崎の原爆投下に繋がったと言ってもいい。
戦争は醜い。とあらためて感じさせられた。
我々日本人は毎年終戦記念日になると、TVや新聞で「戦争を忘れてはならない」的な報道を目にするが、本来ならば戦争反対の思想は一年中365日常に心に刻んでおきべきである。それが日本人にとって当たり前の事なのだから。
本書をより多くの方々に読んでもらって自分なりに事実を受け止め、将来について考えてもらえたらきっと素晴らしい未来が待っているのではと思った。
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