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『タッピング・タッチ』を読んで

吉田みほゑ2004/12/14
一見、身体機能力を高めるHOW TO本のようだが、話は人間のカラダにとどまらない。生命と自然を活性化する、スケールの大きい手当ての方法なのだ。
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著者:中川一郎<br>
出版社:朱鷺書房<br>
定価:2000円+税
著者:中川一郎
出版社:朱鷺書房
定価:2000円+税
 「タッピング・タッチ」をご存知だろうか。人間のココロとカラダを手当てする、まったく新しい手法だ。解説に従い試みると、なぜか懐かしい思いと、安らぎを与えてくれた。

 両手を、子供をあやすときのように丸く広げる。1秒間に1回ずつくらい、左右交互に、指先の腹でカラダをたたく。1人でも複数人でも、どこでも誰もが動作できる。優しく、ゆっくり、楽しんで触れるのがポイントだそうだ。

 著者が開発・考案したこの手当て方法には、4つの治癒的要素が含まれている。タッチ(ふれあい)、左右交互の刺激、話すことと聞いてもらうこと、経絡と経穴(ツボ)への刺激。これらを統合して、状況別にタッチをしていく。

 互いに触れ合う「タッピング・タッチ」が基本形。相手の背中をトントンと、肩をたたくようにタッチする。自分でするのは「セルフ・タッピング」、疲れた心身をほぐすようにタッチ。看護や介護での利用は「ケア・タッピング」、専門知識をふまえて活用されている。

 この手当て方法の根底は広い。心理学、東洋医学、西洋医学、「1/fゆらぎ」の周波数との関わり等……。医術界の垣根を越えた発想による、まさにホリスティック(統合的)な思考から実用を現実化している。

 一見すると、身体機能力を高めるHOW TO本のようだが、内容は人間のカラダにとどまらない。今、誰もが案じる、人と地球のダメージを癒し、「元気になろうよ」と提唱している。自分も皆も、また地域も地球も……、生命と自然を活性化するために誕生した、スケールの大きい手当ての方法なのだ。

 濃厚な読書時間をすごせた。

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